札幌から小樽をぬけて海岸線から一歩入ると、一面に果樹園畑が広がる仁木・余市。摘みたての果物に酒場詩人・吉田類の表情も思わずほころびます。 7月~9月にかけてサクランボやブドウなど果物が豊富なこの場所で、思いがけない出会いがありました。 まずは人けのない山の中にある、野趣あふれるヤマベの南蛮漬けや旬の野菜を天ぷらで提供してくれるお店。ここの和食料理人は、店周辺を紫陽花で埋め尽くすという夢を持っています。料理人の素敵な夢を聞きながら、おいしい料理とお酒に舌鼓。 さらに、「フルーツ街道」では昔ながらの美味しい手作りパイを作るお母さんや、ブルーベリー畑の横に古民家を再生して作られたレストランとの出会いも。レストランでは新鮮野菜を頂きながら、名物ピッツァや自家製ワインの味に惚れ込みます。 ワインを堪能し、ほろ酔い気分で仁木町へ…暖簾からあふれる笑い声に吸い込まれるように入った居酒屋さんでは、町の人達が集っていました。この店は、持ち込み自由。農家は野菜を持ち込み、鶏卵農家は新鮮卵を持ち込んできています。持ち込んだ食材で即興料理も振る舞われ、和気あいあいとした時間が流れます。 大自然の恵みと、人々の人情あふれる仁木・余市の町を堪能します。