服を着るのはあたりまえ。しかし「服」は人類の進化を加速させ、社会や文明を生み出す原動力となった。7万年前、気候変動の危機に直面した人類は、毛皮で覆うだけでなく、針や糸による縫製を発明。服は氷河期のシベリアなどへの世界進出の武器となる。服がさらに進化すると、様々な民族の絆を守り、そこに文化が生まれる。さらに服によって統率された強靭な組織は、国家や文明を生んだ。「服」が生み出した進化の意味を妄想する。