柏木和華(中村ゆりか)が働く図書館に、ある日、高校の同級生で10年ぶりにドイツから帰国した上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)が現れる。忍が両親の都合で渡独して以来の再会だったが、和華にはまるで感動がなかった。むしろ、その脳裏には、高校の図書室で忍からいきなりキスされた時のトラウマが蘇っていた…。 そんな和華の気持ちを知ってか知らずか、帰国したての忍は和華を不動産探しに付き合わせる。折しも、両親が海外移住を決めたことで、実家を出なければならなくなった和華も、大量の本とともに移り住める手頃な物件探しの真っ最中。条件に合う部屋が見つからず困っていたが、そんな和華に忍は、間取りも家賃も完璧な物件を提示し同居を提案してくる! 浅はかと思いつつも因縁の男との同居をスタートさせる和華。その初日、早くも忍の唇が和華の唇に…!?
上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)と柏木和華(中村ゆりか)の同居生活の朝は、忍から和華へ目覚まし代わりのキスで始まる。和華は怒るが、忍は我慢して唇ではなく頬にしたことを褒めて欲しいと屈託ない。 同居早々に和華の唇を奪い、告白し、ふられたにもかかわらず、「僕と恋愛する気になってもらう」と宣言した忍は、隙あらば和華に接近。すでに料理で和華の胃袋を掴むことには成功していた。 さらに忍は、和華の読書時間を充実させようとソファーの購入を提案。お気に入りの空間ができ喜ぶ和華を、忍は隠し撮りし悦に入る。そんな忍のスマホには和華の高校時代の写真も。それは間もなくやってくる忍の10年前の誕生日に撮られたものだった。 忍に尽くされる中で迎える、恋人でもない男の誕生日をどう過ごすべきか…悩んだ挙句、和華はある重大な決断を下す!
自分から上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)にキスをし、「付き合おっか…」と言ってしまった柏木和華(中村ゆりか)は、大人の男女としてすることはもう一つしかないと、妄想をふくらませながら先に進む覚悟を決める。ところが、忍は和華に「おやすみ」を告げると、そそくさと自室に戻っていってしまう。 肩透かしをくらった和華が翌日、職場でため息をついていると、忍が前触れなくお弁当を持ってやってくる。疲れている様子の和華の頬に手を置き、心配する忍。和華は目を閉じキスを待つのだが、やはり忍は何もせず、お弁当を食べ終わると仕事へと戻っていくのだった…。 和華は、待ち構えている自分をバカらしく思いつつも、気持ちを抑えることができず、その夜、忍に本心を尋ねる。忍は和華に意外な理由を告げると、その手を優しく取って自分の部屋へと連れていき…。
柏木和華(中村ゆりか)が担当する講習会の助手として、高校の同級生・鈴木岳(井上祐貴)が図書館にやってくる。かつて和華に思いを寄せていた岳は、再会を喜び、和華を飲みに誘う。岳の気持ちに気づかぬ和華は、上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)も呼び、旧交を温めようとするのだが…。 忍は、岳を下の名前で呼び、自分を「上条」としか呼ばない和華に不満をあらわにする。いつもクールな忍の子どもじみた姿に、愛おしさがこみ上げてくる和華。だが、それからの日々、和華は講習会の準備に明け暮れ、忍と過ごす時間を持てなくなってしまう。 そんな中で迎える講習会当日の朝、和華はつい、忍をからかいたくなり「岳」の名前を連呼。すると、忍はいきなりのキスで和華の自由を奪い、いつまでも自分を「忍」と呼ばないのなら、今ここで…と、和華の服を…!?
柏木和華(中村ゆりか)が上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)と付き合いだして2カ月。本を読む時間を奪われるのが嫌で、恋愛を遠ざけてきたこれまでが信じられないほど、和華は忍に魅せられ、官能小説ばりの“忍でいっぱい”な日々を送っている。それは、幸せな日々には違いなかったが、和華には常に忍に操られているような感覚と、変わってしまった自分への戸惑いがあった。そして、前々から忍に対して抱いていた疑問。それは、忍が自分のどこを好きなのか…。 その疑問を忍に投げかけようとしたある晩、和華は誤って忍の眼鏡を壊してしまう。修理までの時間、ほとんど視界の利かない忍の世話をすることになった和華は、いつもと立場が逆転した今こそ主導権を握るチャンスとばかり、大胆にも忍をベッドに倒し…!?
柏木和華(中村ゆりか)が担当する講習会第二弾に向け、再び鈴木岳(井上祐貴)との打ち合わせの日々が始まる。和華との久々の文学談義に、岳の心には高校時代に果たせなかったある思いがよみがえってくる…。 10年前、岳が初めて自ら心ひかれた存在が和華だった。クラスで1番の“モテメン”で常に輪の中心にいた岳だったが、いつでも本の世界に没入し、自分にまるで興味を示さない和華に、岳は思いを伝えられずにいた。そこへ、転校生として岳よりハイスペックな上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)が登場。岳は、モテメンNo.1の座だけでなく、和華まで忍に奪われてしまうのではと焦りを募らせ…。 一方、その頃の忍は、親の都合で転校を繰り返す中、変化する環境に器用に自分を順応させ続けてきた結果、本当の自分を見失い、人知れず苦しんでいた。そんな忍に、和華は…。 10年間にわたる「偏愛」のルーツが解き明かされる!
上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)から一心に注がれる愛情を、いまだに受け止め切れない柏木和華(中村ゆりか)は、忍から求められるスキンシップにも嬉しい反面どう応えたらいいのか戸惑い、つい裏腹な態度を取ってしまう。そんな二人が、忍の急な提案で初めての旅に出ることに。 忍にしてはめずらしく無計画な思いつきに見えたが、着いてみるとそこは名だたる文豪に愛された歴史ある旅館。大作家ゆかりの部屋に和華の胸は自然と高鳴る。そんな中、忍に口説かれ一緒に露天風呂に入ることになった和華は、水も滴る忍に見惚れながら、身も心も忍にのぼせていく…。 その夜、忍が家から持ち出したあるモノをきっかけに、自分にとって忍がいかに特別な存在かをハッキリと自覚した和華は、幸せだからこそ感じる不安に震えながらも、大胆に自ら忍の唇を奪い…。
柏木和華(中村ゆりか)が勤める図書館で、毎夏恒例、古本市の季節がやってくる。和華たち職員は浴衣で接客をすることになり、講習会の打ち合わせで頻繁に図書館に出入りしている鈴木岳(井上祐貴)や、和華の彼氏としてすっかりお馴染みの上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)も助っ人として手伝うことに。その日、忍には大阪でシンポジウム出席の予定があったが、浴衣姿の和華を岳に独り占めされる妄想に駆られ、無理をしてでも戻ってくると決意。しかし、そんな和華への執着心を岳から嫉妬まぎれに指摘されると…。 以来、忍の和華への接し方が急変。事情を知らない和華は、これまでにない距離感に不安を抱えたまま古本市の日を迎える。 忍のいない間、艶やかな浴衣姿の和華に遠慮なく見惚れる岳。そして二人の休憩時間が重なると、岳は和華に近づき…!?
柏木和華(中村ゆりか)への想いを募らせる鈴木岳(井上祐貴)は、図書館の講座にかこつけ、古典文学を題材にしたコンサートに和華を誘う。和華は音で繰り広げられる文学の世界に興味津々。岳はそんな和華に熱い視線を送りながら、自分が男として意識されていないことを自覚するものの、我慢し切れず…! 一方、上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)と和華が暮らす部屋に突然、和華の両親が訪ねてくる。マレーシアにいるはずの父母の来訪に慌てる和華と、同居人が「忍ちゃん」ではなく「忍くん」と知って気が動転する両親とで、その場は大混乱!ほどなく、母の華子(高島礼子)は、娘に本以外に執着できる相手が見つかり良かったと安堵するが、父の正和(池田鉄洋)は寂しい気持ちが勝り、隠していた本当の帰国理由を和華に明かしてしまう。それを知った和華は…!?
柏木和華(中村ゆりか)が上条忍(橋本良亮/A.B.C-Z)と暮らし初めて4カ月。二人の甘い生活は、和華の決断によって間もなく終わろうとしている。病気の母と一緒に過ごすため、両親が住むマレーシアに行くと決めた和華。忍はそんな和華の苦渋の決断をいとも簡単に受け入れ、かえって和華を寂しくさせる。 そんな中、和華の誕生日がやってくる。和華が今、欲しいものは忍と一緒に過ごす時間。それを自ら手放そうとしている事実に向き合いながら、和華は誕生日ディナーを一緒に食べようと忍を誘い出す。ところが、そんな夜に限って急な残業が発生。予定より終業が遅くなり慌ただしく図書館を後にしようとすると、そこにはなぜか忍の姿があった。 謝る和華の手を引き、忍はある場所へと和華を連れて行く。そこに待ち受けていたのは…!?痴情をはらんだ偏愛ラブストーリーがついに完結!