さくら(高野志穂)は、戦争で引き裂かれた曙(内藤武敏)と淑子(津島恵子)が結婚式を挙げることで、新しい人生の第一歩を踏み出してほしいと思っていた。二人の関係を快く思っていなかった一朗(寺泉憲)も賛成する。そんな周囲の説得で、淑子は曙との形だけの結婚式を挙げることを決める。一方、日本を離れる日が近づくさくらには、あけぼの中学での一年間の出来事がすべて愛(いと)おしい宝石のように思えるのだった…。