昔、秋の夜に虫たちが食材を持ち寄って、煮込み汁を食べた。 ところがカマキリどんが、カブトムシどんの持ってきたキュウリを全部食べてしまい、腹痛を訴え始める。医者のモグラ先生を呼びに行く役に、足が千本もあるムカデどんが選ばれる。 しかし、いくら待ってもムカデどんが戻って来ないので、様子を見に行くと、なんとムカデどんは、まだわらじを履いている途中だった。 結局、カブトムシどんがモグラ先生を連れてきて、カマキリどんは事なきを得たのだった。