虐待、育児放棄、貧困…追いつめられた子どもたちが身を寄せる児童養護施設。そこで18歳まで過ごした25歳の男性がゲスト。学校で「施設の子」として色眼鏡で見られ続けた少年時代。その事実をひた隠しにするためにウソを重ねた高校時代。家族以上の絆を感じた施設での運動会と涙の別れ。施設育ちの過去を知ると去っていく女性たち。降りかかる災難の数々、愛と憎悪が入り交じる母親への思い、そしてささやかな夢を掘る。