白樺林のそばで静かな夕暮れ時をすごすヒロシ。 久々に焚き火でコメを焚き、高級肉の焼肉丼をかき込むとあたりはしずかな闇に包まれていく。 ゆらめく炎を見つめながら夜のお供に買ったカツオ梅を黙々とかじるうち、ヒロシの胸に遠い青春の記憶がよみがえる。 思い出の糸をしずかに手繰りながら語られるカツオ風味のヒロシの告白とは・・・。