今回の目的地は東京西部の檜原村。普段足を伸ばすことの少ない東京の奥深い自然を感じてみようという趣向だ。 キャンプ場へと向かう車中で蘇るのはヒロシが20代なかばで上京した当時の記憶。 「東京にはビルしか無いと思い込んで出てきたら最初に住んだ中野区の田舎っぷりに衝撃を受けた」とか「青龍刀が怖くて歌舞伎町を通り抜けられなかった」とか・・・。 やがて清流神戸(かのと)川のほとりにサイトを見つけたヒロシ。 秋の川辺でお弁当を頬張りながら静かな水面を見つめていると、若かったあの頃の思い出も清らかに流れ去っていくのだった。