奥秩父のキャンプ場にやってきたヒロシ。長い昼寝を楽しんだあとは、のんびり起き出して焚き火の準備だ。地面をならし、倒木を切り出して自分好みの“色気のある焚き火”づくりに余念がない。静かな夜の森に慎ましく立ちのぼる炎の、艶っぽいゆらめき。時間を忘れてひとり眺めるヒロシの胸が知らず知らずのうちに焼け焦げていく・・・。