日本有数の豪雪地帯、福井県福井市。 現在は福井県庁が建つ福井城址に、この雪のように儚くも乱世を懸命に駆け抜けた武将の像が建っている。 武将の名は、越前国福井藩初代藩主・結城秀康。 その名は、実の父・徳川家康と、義理の父・豊臣秀吉から一字ずつ与えられたもので、戦国のサラブレットというべき人物なのだが…秀康の人生は我慢と屈辱の連続だった。 16年ぶりに授かった待望の男子。 にもかかわらず、家康は秀康に会おうとしなかった! それは秀康の出生のせい? 天下人・秀吉の養子となり、溺愛されるも! 実は、秀吉に殺される寸前だった!? その裏にあった戦国の世の非情な親子関係とは! 天下分け目の関ヶ原で重責を果たすも、後継者に選ばれたのは弟の秀忠!秀康が2代将軍になれなかった意外な理由とは!?