江戸でも屈指の小間物問屋・長崎屋市兵衛の後妻・お藤は、店の宣伝代わりに八百屋お七が着ていたという振袖を着て外出していた。ところがある日、長崎屋の先妻の娘・お小夜が顔見知りの秀を突然訪ね、何も聞かずにその振袖を預かって欲しいと頼むのだった。