終わりの見えないコロナ禍に見舞われ、苦境が続く“夜の街”。相次ぐ緊急事態宣言で客足も途絶え、回復の見込みは立たない。そこで長く働き、生活をしてきた女性たちは今、将来に強い不安を感じている。「昼の仕事に就きたい」…企業の新規採用も厳しい中で、“夜の街”に別れを告げようとする彼女たちは今… 横浜出身のルカさん(24歳)は、去年11月から、中卒・高卒者限定の就職支援をする「ヤンキーインターン」に参加。自分の顔の整形費用を捻出するため、夜の街で働き始め、キャバクラやクラブなどを転々としてきた。昼の仕事に就いて、「何事にも自信を持てない自分を変えたい」と半年間の研修に飛び込んだルカさん。自信のなさゆえの人見知りな性格がわざわいし、電話営業なども腰が引けてしまう。ここでも自分を変えることはできないのか…ルカさんの新たな苦悩の日々が始まった。 静岡から研修へやってきたマリカさん(21歳)は18歳のころからやガールズバーやスナックで働いてきた。コロナ禍で収入が減る中、“夜の街”を離れることを決心した。営業活動など初めて経験する仕事にも、持ち前の社交性を発揮し、講師からも絶賛されるほどの順調な滑り出しだったが…開始から3カ月後、マリカさんは研修を辞めることを決意。なぜ彼女は東京を離れるのか… 長引くコロナ禍をきっかけに「人生を変えたい」と奮闘する彼女たちの1年を追った。