2019年9月、新型コロナウイルスが来る前の小学校…ピカピカの1年生の教室。 担任は、社会人になってまだ半年の新米教師、橘川先生(23歳)。 ただでさえ大変な教師1年目に担任まで…そんな新米先生のクラスの中に、授業についていけず、クラスにもなじめないひとりの女の子がいた。中国からやってきた小さな留学生、ナイヒちゃん(7歳)。入学から半年が過ぎても、日本語が分からない…そのため、友達もできず、クラスの中で孤立していた。 「ナイヒちゃんに楽しい学校生活を送らせてあげたい…」新米先生は試行錯誤の日々。「日本で自分の店を持ちたい」という母親と共に中国からやってきたナイヒちゃんは、忙しい母親に「甘えたい…」と涙する日も。母親も「日本語ができなく宿題もできないナイヒの姿を思い出すと泣きたくなる」と涙で語る。 2学期後半、新米先生とナイヒちゃんにとって大きな試練となる「学芸会」。自信がなく日本語を口にするのが怖いナイヒちゃんに3つのセリフが割り当てられた。「声が出ない」ナイヒちゃんを全力でサポートする新米先生。果たして学芸会の行方は… 心を通わせ、共に成長しようとする“ふたりの1年生”。そんな中、世界を襲った新型コロナ。学校は閉鎖されてしまう… 新米先生と海の向こうから来た小さな女の子の2年間の心の交流を見つめた…