石塚和生、58歳。ラーメンシェフと呼ばれている。 シングルマザーの母のもとに生まれ、幼少時に母を亡くし、身寄りのなくなった石塚は、イタリアンの料理人からラーメン職人となり、イタリアンテイストのラーメンで市ヶ谷の「Due Italian」は行列のできる人気店に。続いて、日比谷、台湾、三軒茶屋などに次々に新店をオープン。 そんな石塚に、ラーメン職人になるきっかけを作ったのは、今は亡き師匠“ラーメンの鬼”佐野実。師匠が最初に店を出した神奈川・藤沢市への出店話があり、佐野が石塚に託したスープのレシピを使った新しいラーメン作りに取り掛かろうとする。 しかし、石塚を次々と災難が襲う。台湾店の店長が交通事故死、三軒茶屋店が売り上げ不振。さらに石塚自身も交通事故に巻き込まれてしまう。 2019年に入り、経営者から一人のラーメン職人に戻り、ようやく師匠に託されたレシピでのラーメン作りに取り掛かる石塚。味に迷い、師匠である佐野の妻・しおりに試食してもらう。果たしてラーメンは完成するのか?