「最後の大道芸人」と称される伝説の人物、ギリヤーク尼ヶ崎(88歳) 身体ひとつを武器に、日本のみならず世界各地を巡り、投げ銭だけを稼ぎに 生きてきた。 しかし、老いとともに様々な病に襲われる。住まいは都営団地。物忘れもひどくなり、一人では歩行もままならぬ車椅子の生活。2015年末にはパーキンソン病が悪化。 10歳年下の弟が献身的な介護をしているが、老老介護のストレスを抱え、兄弟の確執は、激しくなっていく。 そんなギリヤーク尼ヶ崎が街頭デビュー50周年を迎えた2018年の一年間に密着取材。病と闘いながら全国各地の記念公演に挑む貴重な日々を追った。ときに身体と心のコントロールを失いながらも、街頭公演を続けるギリヤーク。壮絶な生き様と、世代を超え人々の心を揺さぶる<魂の踊り>。そして、最悪な体調で迎えた新宿公演、2000人の観衆を涙させ、喝采を浴びた演出とは?