誰かと顔を合わせて話す機会が極端に減ったコロナ禍の3年間…婚活の世界にはある大きな変化が起きていた。 政府の調査によると、20代男性の約7割に配偶者や恋人がなく、そのうちの4割は、女性とデートをした経験がないという。リモートワークなどの影響からか、コミュニケーション能力の低下が目立ち、結婚相談所では、なかなか交際に発展しないケースが増えているという。特に男性は、きめ細かいサポートが必要な事態となっていた。 そんな中、誰かと共に生きる未来を目指して、婚活アドバイザー・植草美幸さんの元を訪れる人々…実家で母と暮らす進藤さん(仮名・29)は、中高一貫の男子校出身で、女性との交際経験はゼロ。植草さんの指導を受け、身だしなみを整えることから学び始めた。しかし、女性を前にすると極度に緊張してしまい、ついつい母親の話題を出してしまう。 もう一人は、建設会社役員でバツイチの内田さん(55)。25kgの減量や、全身脱毛など、自分を磨く努力を続けているが、女性の心が読み取れず、早とちりや失言を繰り返してはフラれ続けていた。 そして、親戚夫婦の仲むつまじい姿に憧れて「婚活」を始めた28歳のゆかさん(仮名)。なかなか条件に合う相手と「お見合い」が成立せず、焦りを感じ始めていた。「何とかお見合いを成立させたい…」と考えた彼女は、ある決断をする… 結婚を目指して奮闘する3人。令和の時代の「婚活」を見つめた… 【語り】小雪