慶(岐洲匠)の一族は代々子供ができにくく、万麗堂会長である祖母の薫子(田島令子)は慶の子供を心待ちにしていた。 帰りの水上バスの最終便を逃してしまった慶は、彩(瀧本美織)の心の優しさに触れる。そして慶は、彩に自分も正直になろうとこう切り出す。俺には杏奈(石川恋)という恋人がいる。だから・・・「子供は、産ませるわけにはいかない」慶の言葉にショックを受ける彩。彩は翌日、産婦人科に行って中絶手術を受けると慶に告げる。慶は俺も一緒に行くと言い、彩に添い寝をする。眠る彩の手を握る慶。 翌朝、慶が目を覚ますと、彩の姿はなかった。たったひとりで産婦人科に向かったのだ。あの日慶にもらったポーカーチップを握りしめて。彩を追いかける慶。 一方、薫子たちも、彩が中絶手術のため病院にむかったことを知る。あわてて病院へと向かう薫子達。 一方、都心にいる隼人(時任勇気)は、顧客である薫子、そして彩のことを心配していた。 病院の受付にいる彩。「中絶には父親である男性の合意もいる」といわれるが、その瞬間、「父親は……俺です!」の声が。そこに慶がいた。そして、ふたりに「中絶手術同意書」が渡された・・・。