通称「殿様」。豪放磊落な性格の素浪人。温かい人柄で、さる大名の次男坊ではないかと思われている[1]が、三匹の中で唯一正体不明である。共に旅をする面々が殿様と呼ぶことに抵抗がないのは矢坂の人柄故であるが、矢坂本人も殿様と呼ばれることに抵抗はない様子。いかなる時でも冷静沈着、かつ大胆な決断力を持つ三匹のリーダー格。間宮林蔵と瓜二つだったことで、騒動に巻き込まれたこともあった。女性と子供に弱く、逃げ回ることもしばしばであるが、正義感は三匹の中で最も強く、力及ばずに弱き者が悪人の謀略で命を落としてしまった場合は怒りの度合いが増し、悪人を斬り倒す際には千石より荒々しくなることも多い。 小野派一刀流や神道無念流(第2シリーズ)の使い手で、愛刀堀川国広の豪快な太刀裁きで悪党を斬り倒し、刀身をぬぐった懐紙を舞い散らせる中で、鯉口を鳴らして刀を納めるのが定番。