南イタリア。ナポリ近郊にそびえる、「世界で最も危険」といわれるヴェスヴィオ火山の大噴火により、灰に埋もれた古代ローマの都市ポンペイ。2000年前のこの先進都市が再び姿を現したのは18世紀のことである。栄華を誇ったポンペイは未だその4分の1が手つかずのままであり、250年以上たった今も発掘が続けられている。近年の発掘により浮かび上がってきた、ポンペイの新たな真実に迫る。