太古の地殻変動で生まれたコルシカ島は“地中海に浮かぶ山”と呼ばれる。最高峰は標高2710mのチント山。岩だらけの山岳地が多く、人の暮らしには不向きなため“フランスの秘境”とも言われてきた。世界遺産は島の北西部、自然保護区のスカンドラ半島を含むポルト湾周辺だ。その一帯は奇岩の宝庫。ハチの巣のように穴ボコだらけの奇岩が山の上から海底までひしめいているのだ。島の成り立ちや奇岩誕生のヒミツに迫る。