大西洋に浮かぶカナリア諸島のグラン・カナリア島。火山の噴火によってできた島には、1世紀頃から15世紀まで先住民が暮らし、独自の文化を育んでいた。先住民は、溶岩でできた岩山を崇め、斜面に段々畑をつくり、断崖絶壁に洞窟を掘って、その中で暮らしていた。そんな彼らの文化は、15世紀にスペインが島に入植してくると途絶えてしまった。500年前に消えた、大西洋の先住民文化の謎に迫る。