30年前の大ヒット映画の続編『愛の巡礼』が世界同時プレミア公開されることになり、浅輪直樹(井ノ原快彦)はみごとに当選しチケットをゲットする。新聞に大きく報じられた主演女優リン・トクガワ(石田ニコル)の写真を見て、高尾由真(深川麻衣)はセレブの履くオシャレな靴に羨望のため息を漏らすのだった。 やがて、国木田班長(中村梅雀)のスマートホンに着信が。「祐子ちゃん!?」と驚く国木田を小宮山志保(羽田美智子)らは怪しげな目で見つめる。 国木田と小宮山が向かった先は、東京郊外の企業のセミナーハウス。彼らを出迎えたのは三条祐子(大地真央)で、『愛の巡礼』を配給する会社の社員だった。来たるプレミア公開に向けて、字幕翻訳作業を急ピッチで行っている最中だという。彼女に案内されて通された部屋で、国木田と小宮山は、ベテラン翻訳家・磯村健の変死体を発見。パソコンに『The end』と打ち込まれているが、はたして遺書なのだろうか? 祐子は、納期の迫る字幕翻訳作業を止めたくないとの理由から、穏便に自殺の処理をしてほしいと国木田に懇願。しかし彼は「僕はもうあの頃の僕じゃない」とこれを拒否。気を利かせた小宮山がふたりの間に入り、作業の邪魔にならないように捜査を進めることを提案するのだった。いったい、国木田と祐子の関係性とは――!? その頃、矢沢英明(田口浩正)から、磯村の妻が遺体の引き取りを拒否しているとの連絡が。妻によると、磯村はギャンブルで高額の借金があったそうで、しかもパソコンの操作もままならないとのこと。あのパソコンの遺書は、本人が打ったものではなく、自殺に見せかけるための偽装工作だったのか!? その後、解剖の結果からも他殺の線が浮上。磯村と同施設内にいた祐子、アシスタントの竹内、翻訳家である紗英と黒川の4名を容疑者に、直樹、国木田らは本格的な捜査に乗り出すのだった。