ビジネスマンがせわしなく行き交う“おやじたちの聖地”新橋。この街では、働く所も飲む所も、家族の暮らしも歴史まで、すべてがビルの中。江戸の粋な芸と文化を伝える“新橋芸者”も、闇市時代から2代にわたり商いを続ける商店主も、のん兵衛たちに愛される流しも、みんなビルに支えられ生きてきた。駅前にそびえる2つの雑居ビルをはじめ、個性的でちょっと不思議なビルをめぐる物語。