水鏡のような一面の水田を、峡谷に架かる鉄橋を、一本の鉄道が走る。福島・会津若松市から新潟の魚沼市まで、135kmを駆け抜ける秘境列車「只見線」だ。11年前の豪雨被害で一部が不通だったが、今年10月、全線再開通することが決まった。新緑の5月から川霧に覆われる6月まで。「世界でもっともロマンチックな鉄道」といわれる絶景をたっぷり紹介するとともに、只見線と共に人生を歩んできた人たちの人情に触れる旅。