戦乱の世を生き抜いた城。そびえたつ天守。建てられた当時の姿を留める城の数は、全国で12に過ぎない。その城は、なぜ建ち続けてきたのか。 冬から春へ。北から南へ。現存する12天守をめぐる旅。それは、城がいかにして今日まで建ち続けてきたかを知る旅となる。 長野県・松本城は、城を守り続ける神様と、その神様を守り続けた藩士の末裔を紹介。 愛知県・犬山城は、歴代藩主を務めた成瀬家の、最後の城主の長女・淳子さんを紹介。 滋賀県・彦根城は、堀をめぐる屋形船を運営する地元の若い経営者達を紹介。 兵庫県・姫路城は、50年前の「昭和の大修理」の際、腐ってしまった城の心柱を新しくするため、地元の神社のご神木が寄進されたことを紹介。 国宝の城をはじめとする日本各地の現存12天守の美しい城の姿と、人と城の様々なエピソードを描いていく。