島ごとに自慢の銘酒がある伊豆諸島。絶海の孤島青ヶ島には大自然の恵み豊かな自然発酵の酒が、新島には白いイモで作る二十歳の祝い酒がある。酒と情けと人生を巡る島旅。 伊豆諸島はどの島にも自慢の島酒があり、日々の暮らしや人生の節目を彩ってきた。始まりは江戸時代、流刑地だった八丈島に薩摩の流人が伝えた芋焼酎。情け島、八丈島では今日もどこかで宴会が。女子会の後は亡くなった夫を思うひとり酒。絶海の孤島青ヶ島にかえり住んだものたちの歌と酒。成人式で新島の若者が受け取るのは自分で育てた芋で作られた「祝いの島酒」。島を愛し、酒を愛し、人を愛し…“島酒のある風景”を見つめる。