中学生になった草子は、引っ越しを繰り返す生活に嫌気を感じ母に不満を募らせる。いつか哲哉に出会えると信じ、父を待ち続ける母の姿を尻目に母と娘の溝は深くなっていく。10番目の町に引っ越したある日、草子は部屋で美容師・見上と会う。見上は昔、葉子の髪を切ったことがあるという。見上との出会いで物語が大きく進展することになる。