野島葉子は9歳の娘・草子とともに、町から町へと引越しを繰り返していた。今回も、越してきた海辺にある町に別れを告げようとする。葉子が引越を繰り返す理由は10年前、20代の葉子は音楽大学の教授・桃井と結婚していたが沢木哲哉と恋愛関係を持ってしまう。葉子と哲哉は駆け落ちするが過酷な運命が2人を待ち受ける。