マテーラは、世界遺産に登録された洞窟の家「サッシ」が連なる、南イタリアの都市。9000年前から人が住み始めたが、1950年代に衛生上の理由で多くの市民が退去した。しかし、世界遺産登録を契機に価値が見直され、徐々に住民が戻り始めている。出会ったのは、街の再生を夢見るおじいさん、洞窟住居を支える職人親子…。「再生」へ向け、よみがえり始めた街マテーラの、飾らない人々の素顔に触れる街歩き。【語り】矢崎滋