奈良県大会を突破し、団体戦のインターハイ出場の切符を手にした阿知賀女子学院・麻雀部。子どもの頃に一緒に麻雀をした幼なじみで、長野県代表・清澄高校の副将、和と再び一緒に麻雀を打ちたい――穏乃(桜田ひより)は夢に向かって一歩を踏み出す。出場するからには、目指すは全国制覇だ。そのためには、これまで以上に練習に打ち込む必要がある。顧問の晴絵(南沢奈央)は、インターハイに出てもおかしくなかった他県の強豪校との練習試合を組んでいた。そこには清澄に敗退した強豪、龍門渕高校との試合も。龍門渕との対戦こそ敗れたが、それ以外はすべて勝利し、穏乃はもちろん、憧(伊藤萌々香)、玄(恒松祐里)、宥(渡邉幸愛)、灼(中山莉子)らチームの意気は上がっていた。全国大会が行なわれる東京へ。道中、立ち寄ったパーキングエリアで、穏乃らは急に倒れた同年代の女子高校生を助ける。その少女は全国ランキング2位の大阪代表、千里山高校の主力選手、怜(咲良菜緒)。病弱な彼女をフォローし合うことで、千里山は一致団結し、悲願の全国制覇に燃えていた。ライバルは千里山だけではない。昨年敗退した福岡の代表、新道寺女子高校は秘策を練って雪辱を果たそうとしている。何より怖いのは、全国ランキング1位の西東京代表、白糸台高校。そこには不敗を誇る絶対王者にして、清澄の大将、宮永咲の姉である宮永照がいた。まだ見ぬ強豪との対戦に胸を膨らませながら、阿知賀はインターハイの会場へと向かう……。