「働きバチの村」で飢えるピノッキオは、お金や食べ物を恵んでほしいと頼み込むが、人々は「対価が欲しければ働け」と冷たくつきはなす。その時、怠け者のピノッキオは? 「働きバチの村」で飢えるピノッキオは、お金や食べ物を恵んでほしいと頼み込むが、人々は「対価が欲しければ働け」と冷たくつきはなす。牧歌的だったイタリアが、産業文明の急速な流入で翻弄されている様子や子どもを労働の道具としてしかみない当時の大人たちの価値観がうかがえる。第3回は、本当の教育のあり方や子どもたちの窮状にどう手を差し伸べるかといった、現代に通じる作者のメッセージを読み解く。