「幸福な人とは客観的な生き方をし自由な愛情と広い興味をもっている人」と結論づけるラッセル。その後の平和活動にもつながる、自我と社会を統合する幸福論とは何か? 「幸福な人とは客観的な生き方をし自由な愛情と広い興味をもっている人」と結論づけるラッセル。客観的な生き方とは、自我と社会が客観的な関心や愛情によって結合されている生き方であり、「自由な愛情と広い興味をもつ」とは、自分の殻に閉じこもるのではなく外に向けて人や物に興味を広げている状態のことだという。第4回は、その後の平和活動にもつながる、自我と社会との統合を理想とした、独自の幸福観を明らかにしていく。