「国盗り物語」では、織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康という傑出した才能が活躍する。その姿から司馬の「日本人観」や時代を動かす「変革力」を読み解いていく。 小説「国盗り物語」では、織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康という傑出した才能が活躍する。全ての人間を機能として冷徹に利用した合理主義者・信長。その人間くささが「人を動かす力」になった秀吉。こうかつにその権力を制度化した家康。彼らの生き様から司馬の「日本人観」がみえてくる。第一回は、司馬の人となりを探るとともに、戦国の英雄たちの姿から、司馬の「日本人観」や時代を動かす「変革力」を読み解いていく。