「人間の本質はあらかじめ決められておらず、だからこそ、人間は自ら世界を意味づけ行為を選び取らなければならない」と宣言したサルトルの講演をわかりやすく読み解く。 人間の本質はあらかじめ決められておらず、実存(現実に存在すること)が先行した存在である。だからこそ、人間は自ら世界を意味づけ行為を選び取り、自分自身で意味を生み出さなければならない」と高らかに宣言したサルトルの講演は、その後世界中で著作として出版され、戦後を代表する思想として広まっていた。その第一回は、「実存主義とは何か」を読み解き「根源的な不安」への向き合い方を学んでいく。