恐いくらい順調な毎日。家庭も仕事も。この振り子の振り戻しはいつくるのか。素直に幸せを噛み締められない間瀬垣(カンニング竹山)は、嬉しい反面、いつもビグビクしていた。 最近は忙しくなって、なかなか土管公園に立ち寄れなくなっていた。今日もコンビニに立ち寄ってさっさと食事を済まそうと思っていた。 と、そこに大きな楽器ケースを抱えた少年が一人。じっと間瀬垣を見ていたかと思うと、駆け寄ってタクシーに乗せてくれと言う。ところがコントラバスの楽器ケースがあまりに大きくてタクシーの中に入らない。困り果てた少年は泣き出してしまう。 何とかしてあげたいと思った間瀬垣は、思い切った行動に出る。