古代中国のお妃が、ある偶然を目撃したことから、絹づくりが始まったという伝説があります。蚕が羽化した後の繭が、なんと糸になったのです。絹はヨーロッパに至る西方の世界から大いに好まれました。絹という貴重な商品は、絨毯や金など高価な品々と交換されるようになります。やがて交易が盛んになり、商人たちが行き交う道は「シルクロード」と呼ばれローマに続きました。