「エジプトはナイルの賜物だ」と言われています。ナイル川が引き起こす洪水が肥沃な大地を作ったことが始まりです。肥沃な土壌に人が住み、農地を耕し、文化を育んでいきました。人の命は復活し再生すると考えられていたエジプト文明で、統治者として君臨し、全能の神と謳われたのは、エジプトの王・ファラオです。ファラオは死後、ミイラとなり、後に復活されると信じられていました。権威の象徴である、王の墓「ピラミッド」の建造は、公共事業でした。池上さんが実際にエジプトへ赴き、その歴史を紐解きます。