ロンドンにあるアメリカ大使館にカメラを入れ、大使やメディア対策チームの一挙一動に密着。トランプ外交の最前線で、「EU離脱を米国の利益に」と動く舞台裏に迫る。 新任の大使は、多国籍ヘルスケア企業の創業家出身でトランプの盟友。外交経験はゼロ。最先端の新築ビルに移転した大使館で、「アメリカを売れ」と陣頭指揮を取る。戦闘機F35の商談では「英国に雇用をもたらす」と、イギリス側に猛アピール。欧州が禁輸する米国産の鶏肉については、「殺菌法は安全」と世論工作を図る。一方のメディア戦略チームは、大統領の予想不能なツイートの火消しに追われる毎日。高まる反米感情の行方を心配する。