アメリカ、イギリスの情報機関と、アルカイダとの間で繰り広げられてきた10年に及ぶ攻防を、関係者のインタビューと再現映像でつづるドキュメンタリー。前編はブッシュ政権下の対アルカイダ戦争を振り返る。 アメリカ同時多発テロ後、ブッシュ政権はアルカイダに対する情報活動を強化し、メンバーを次々に拘束。市民をテロから守るため、厳しい尋問を容認するようになる。番組はFBIやCIA元高官などの証言をもとに、長時間に渡る水責めや閉所監禁など世界各地で秘密裏に行われてきた拷問の数々を再現。一方で、尋問によってテロを未然に防いだ例とともに、防げなかったスペイン列車爆破テロやロンドン同時爆破テロを挙げ、尋問は本当に成果をあげたのかどうかを検証する。そしてCIA元高官やイギリスのMI5元長官に、拷問の責任とその是非について聞く。 番組は、テロを防ぐために政府や情報機関はテロ容疑者に対してどこまでの行動を許されるのかを問う。(全2回) 原題:The Secret War on Terror 制作:BBC (イギリス 2011年)