山田一郎(30)は山田家の長男として生まれ、実家の「キッチン山田」を継いだシェフ。 幼い頃から弟二人の面倒も見る良き兄。しかし恋愛においては「調和を大事にする」「自分の気持ちを言わない」「頼まれると断れない」といううはじめっ子特有の性格が原因で、「まじめすぎてつまらない」「私と仕事どっちが大事?」と振られてばっかり。 ある日、一郎の洋食屋にアルバイト希望の佐々木綾(25)が訪ねてくる。 いきなり転ぶし片っ端からものを破壊するドジな綾だがその熱意に負けて一郎はいつものごとく断れずに雇ってしまう。 7年務めていた工場でリストラされていく職人たちの姿を目の当たりにして自らも退社、再就職を目ざし調理師学校に通いはじめたという綾。 本当に料理が好きな人がつくった味は分かるという綾はだからこそ一郎の店にやってきたと一郎に打ち明ける。 二人の間には次第に特別な感情が芽生え始める・・・。 次の日曜久々に両親が訪ねてくるので休むという綾は、なぜか浮かない表情だ。 実は両親はある決心を持って綾のもとを訪ねてきていたのだった。 一郎が自分の気持ちに正直になれる日がくるのか。 一郎と綾、二人の恋の行方は・・・!?
山田二郎(27)は山田家の次男として生まれた、広告代理店の子会社で働く普通のサラリーマン。 両親の愛情が常に兄か弟に向けられていると感じていたためか、「相手を信用しない」「自信が持てない」「大勝負には出ず、無難な方を選ぶ」という間っ子特有の性格が原因で「意気地なし!」と振られ、傷つくことを恐れ試すようなことを言っては振られてばかり。 現在は親会社のマドンナ・渡辺みなみ(24)に思いを寄せているが高嶺の花とあきらめている。 だが、ある飲み会でみなみたち女性社員が上司にしつこく迫られているところを二郎が間っ子特有のノリで救ったことがきっかけで二人はデートをすることに。 しかし親会社の御曹司、諸星(敦士)もみなみをねらっていると知り、二人を見かけた際、つい二郎はみなみを尾行してしまう。 尾行がばれ情けなさで涙する二郎。 その日を気に二郎は決意を固めた。 香水のCMコンペに参加し見事選ばれた時にはもういちど会って欲しいとみなみに宣言するのだった。 二郎が変われる日は来るのか!?