80年前の1943年、敗北を重ね、戦力を消耗していった日本。際限なき戦争動員が市民の暮らしを一変させ、戦火から遠かった若者や子どもが巻き込まれていく。海軍は、パイロット養成機関である予科練の募集を強化。中学生ら3万人が名乗りをあげた。ノルマに応じて、志願を呼びかけた学校。教師や親は、苦渋の決断を迫られる。秋には、学徒出陣が決まり、大学生も学業半ばで戦場へ向かう。その先には、過酷な運命が待っていた。