恐竜は、6600万年前の巨大隕石衝突による地球規模の森林火災や寒冷化にさらされ、一気に絶滅したというのが現在の定説。ところが最近、かつて多様な巨大恐竜が生息していたゴンドワナ大陸の一部、現在の南半球で、隕石衝突後も恐竜が生き残っていた可能性を示す証拠が見つかり始めている。長ければ数十万年もの間、世代交代を繰り返し命をつないでいたという。最前線の研究者たちが思い描く恐竜絶滅の新たなシナリオに迫る。