ウクライナ政府のウェブサイトにある「チルドレンオブウォー」というカウンターは、戦闘で犠牲となった子どもの数字を刻み続けている。命を奪われるだけではない。子どもたちは家族と引き裂かれ、見も知らない場所で心の傷を抱えながら孤独な日々を過ごす。キーウのある公立学校の日々を追った。鳴り止まない空襲警報、ろうそくの灯(あか)りを頼りにした授業。教師たちは子どもたちにどう寄り添うのか、模索する人々の記録である