ウクライナ西部のスタジアムを訪ねた。スタンドは無観客。空襲警報が鳴ると試合は中断。異例の状況下でサッカーが行われていた。代表チームで活躍してきたトップ選手たちは数奇な運命をたどっていた。本拠地を占領され各地を転々する選手。家族と連絡が取れず、不安の中でボールを追う選手。所属先のモスクワのクラブにとどまり、「裏切り者」と非難を浴びる選手。そして人々も、それぞれの思いを抱えながらサッカーを見つめていた