1944年7月、太平洋戦争で“最も無謀”といわれたインパール作戦は3万もの戦死者を出し、惨憺たる結果に終わった。しかし、その後、終戦までの1年間で、それをはるかに上回る将兵の命が失われていた事実はほとんど伝えられてこなかった。今回、国内外で入手した一次資料や証言からその実態が浮かび上がった。太平洋戦争の形勢がほぼ決した中で、失われ続けた命。証言と新資料から明らかになった“絶望の戦場”の実態とは。