10万人が徴兵されたとも言われる学徒出陣。「国家の存亡のために欠くことができない存在」だと位置づけられていた学問や学徒が、徴兵猶予という“特権”を「停止すべきだ」と、批判される存在へと変貌していった。その過程でいったい何が起きていたのか。当時の国や大学の関係者、学徒など、およそ100人に及ぶ関係者の取材を通して、その真相に迫り、今につながる教訓は何かを考えていく。