体が不自由なお年寄り、その避難を手伝った職員…東日本大震災では高齢者施設で多くの命が失われた。被災した施設は74、亡くなった人は638人にのぼる。あれから11年、悲劇の教訓はどう生かされてきたのか。全国を調査すると、震災後も津波の“浸水想定区域”に高齢者施設が次々と作られていることが明らかになった。なぜリスクの高い場所に建てられ続けているのか?そして、そこで見つけた命を守るための貴重なヒントとは?