事故や病気で家族が突然「脳死状態」となった時、自然な形で死を待つのか、それとも臓器提供を行うのか。改正臓器移植法から10年が過ぎ、移植の事例は増えたが、その陰で家族の葛藤は明かされずにきた。日本臓器移植ネットワークは初めて「全ドナー家族のアンケート調査」を実施。そこには命をめぐる決断と、知られざる家族の物語が凝縮されていた。大切な人の“心の声”に耳を傾ける―。家族の決断までの日々を見つめる。