2017年8月に放送して大きな話題を呼んだ、東京ブラックホールの第2弾。山田孝之さん演じる現代の若者が、今度は1964年、前回の東京オリンピックの年にタイムスリップ、破壊と創造の時代を追体験する。 日本に、最も夢と希望があふれていた時代と、ノスタルジックに語られる年、1964年。しかし発掘された映像は、人々の記憶から多くの事実が失われていることを物語る。公害問題の深刻化、東京一極集中の加速、巨大公共工事に伴う汚職の頻発。東京に出現したブラックホールは、オリンピックという巨大な引力によって、日本中のヒト、モノ、カネを飲み込んでいき、今に至る矛盾の種を産み落としていた。 1964年の突貫工事の現場にタイムスリップした、現代の若者は、そこで何を目撃し、どんな出会いを果たすのか…。歴史を追体験する新感覚ドキュメンタリーである。それは、まもなく2度目のオリンピックを迎える、私たちの道しるべとなるはずである。