太平洋戦争の転換点となったガダルカナルの戦い。日本陸軍の精鋭部隊916名が、1万人を超えるアメリカ海兵隊に戦いを挑み、全滅した。 指揮官の一木清直大佐は、無謀な突撃作戦にこだわり、部下の命を奪ったとして非難を浴びてきた。果たしてそれは真実なのか?今回、アメリカで膨大な戦闘記録を発見。一木支隊の知られざる激闘の実態をドローンによる地形調査を交えて、高精細な三次元のCGで復元する。10倍の敵が待ち構えているとは知らず、「死の罠」にはまっていった一木支隊の兵士たち。予期せぬ大敗北の裏には、共同作戦に打って出た陸軍と海軍の対立があった。両者の溝が深まる中で、戦場は地獄と化していった。部隊全滅の責任を負わされた指揮官の悲劇に新発見の史料から迫る。